試験で必要な
スピーキング
スピーキング
ここで言う試験のスピーキングとは、与えられた問や課題に対し、知識や論理を用いて、まとまった考え、意見、議論をのべる話し方をいいます。例えば、英検の4コマの絵を見て、話したり、課題が出題されてそれに答えたりする、スピーキングです。「~についてどう思うか、英語で回答しなさい」といった問題、英検の他に、TOEFL、TOEIC、IELTSなど、出題した先生や、試験評価者が聞いて評価することが決まっているスピーキングです。話し方は、以下に例を示します。
問題・課題をよく読み、または聞きます。
問われていること、要求されている内容がつかめたら、箇条書きに整理する。序論、本論、結論の3段でいいでしょう。
結論を考え、まとめた後で、話し始めます。詳しいことは本論で展開するとして、問われていることに対する自分の答をまず、最初に言います。そして、その理由が幾つあるかと言うと、聞き手が期待します。この順を間違えないようにします。理由が3つあって、自分は~である、というふうに言わないようにしましょう。英語の話し方の特徴です。
本論は、箇条書きの通り、順を追って話していきます。その際も人まとまりの話の冒頭にまとめを先に言います。そしてそのまとめを事実や、有名な出来事で、裏付けをしていきます。ひとまとまりの終わりには、要約を繰り返す必要はありません。
結論は、以上の理由で、自分は~である。と結べばいいのです。
試験での注意点を書いておきます。
● 時間配分をすることです。試験は時間が限られていますので、短くてもまとまったスピーチにするほうが、長くてうまく話せているけれど結論が切れていしまったようなものよりも、得点がとれます。
● 問題に答えず、関連のないことを話したり、問題自体を批判するようなことはしてはいけません。なぜいけないか、は、得点にならないからです。
●発音や抑揚、文法にこだわりすぎること、または、うまい表現を使ってやろうというのは、慣れていないと不利です。本番で時間がかかるため、スピーチが貧弱になってしまいます。力がつくまでは、少々間違いがあろうとどんどん話します。
● たとえ言い間違いをしても、慌てず、すぐさま言い直して、進めます。
● 簡潔を目指した語数の少ないスピーチより、多少くどくても語数を増やし、より多くを話すことです。数語の違いでは変わりませんが、数十語異なれば、全く内容が同じでも、得点が高くなります。
英語のスピーチの基本を以下に書いておきます。
1. どのようなスピーチにも、Thesis Statement というものがあります。これは、その話全体に共通するテーマをワンセンテンスで表したものです。通常、冒頭で言います。つまり、試験で問われていることに答えている一文です。
2. 段落には、常に、Topic Sentence というものが存在します。これも通常、段落の冒頭で言います。これは段落の要旨をまとめた一文であると言えます。
3. Yesか、Noか、の試験問題では、両方の立場を擁護してはいけません。必ず片方の立場を取ることです。しかし、もう一方の論議を完全に無視して、言及しないのではなく、論議に出し、それを自分の立場からくずすということも大切です。
4. 印象に残る、話しはじめやむすびが言えると、いいですね。