試験で要求される
ライティング
ライティング
ここで言う試験のライティングとは、与えられた問や課題に対し、知識や論理を用いて、1段落以上の文章にまとめた書き方をいいます。単語が与えられていて、文法・用法を試験するような、解答者全員の答が同じで正解というような試験問題を指しているのではありません。例えば、大学の入試の「~についてどう思うか、英語で回答しなさい」といった問題、英検、TOEFL、IELTS、GRE、GMATなど、出題した先生や、試験評価者が読むことが決まっているライティングです。
問題・課題をよく読みます。
問われていること、要求されている内容がつかめたら、箇条書きに整理します。序論、本論、結論の3段でいいでしょう。
結論を考えた後で、序論を書き始めます。
詳しいことは本論で展開するとして、問われていることに対する自分の答をまず、一文章で書きます。そして、その理由が幾つあるかなどを書くと、読み手が期待します。この順を間違えないようにします。理由が3つあって、自分は~である、というふうに書かないようにしましょう。英語の書き方の特徴です。
本論は、箇条書きの通り、順を追って書き進めます。その際も段落は、一文章目がその段落の要約です。そしてその要約を事実や、有名な出来事で、裏付けをしていきます。段落の終わりには、要約を繰り返す必要はありません。
結論は、以上の理由で、自分は~である。と結べばいいのです。
● 時間配分をすることです。試験は時間が限られていますので、短くてもまとまった作品にするほうが、長くてうまくかけているけれど結論がないような途切れたものよりも、得点がとれます。
● 問題に答えず、関連のないことを書いたり、問題自体を批判するようなことはしてはいけません。なぜいけないか、は、得点にならないからです。
● スペルや文法にこだわりすぎること、または、うまい表現を使ってやろうという技巧派・文学派は不利です。時間がかかるため、作品自体が貧弱になってしまいます。力がつくまでは、少々間違いがあろうとどんどん書きます。
● せっかく書いたものを消してしまってはいけません。既に時間をかけて書いたものですので、そのまま進めるしかありません。
● 簡潔を目指した語数の少ない作品より、くどくても語数の多いものを書くことです。数語の違いでは変わりませんが、数十語異なれば、全く内容が同じでも、得点が高くなります。
1. どのような書き物にも、英語の書き物には、"Thesis Statement" というものがあります。これは、その書き物全体に共通するテーマを一文章で表したものです。通常、冒頭に書きます。つまり、試験で問われていることに答えている一文です。
2. 段落には、常に、"Topic Sentence" というものが存在します。これも通常、段落の冒頭に書きます。これは段落の要旨をまとめた一文であると言えます。
3. Yesか、Noか、の試験問題では、両方の立場を擁護してはいけません。どちらもいい、と思っても、必ず片方の立場を取ることです。しかし、もう一方の論議を完全に無視してしまうのではなく、論議に出し、それを自分の立場から論駁するということも大切です。
4. 印象に残る、書き出しや結びが入れられれば、いいですね。
TOEFL2種とGRE/GMATのライティングの例題があります。この構成をブロックにした作成フォーマットがありますので、構成の練習をなさってみてください。TOEFLの練習は、英検や、IELTSにも使えます。
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